呆れるほどに、大好きだった物達は、確実に大切、になった。
思いがけなく出会って、通過していったものは記憶に薄く
水に溶けては日々消えていくんだ。
ねぇ、やっぱり私は私だった。あの頃、今・・・変わらず、私だ。
変わった少しのものも、変わらなかった、沢山のものも
全て私が出来るまでの過程に過ぎなかったのかな。
全てを表現するのは難しくて、たどたどしい言葉で綴るのは、なんて滑稽だろう。
「今のうちの感性が―・・・」とよく籠の中で聞いた。
その感性が続くと人は華が咲いて、綴り人になるらしい。
いつか華が枯れてしまったら、そこまで・・らしい。
枯れなくても、果ててしまえばそれまで。
切羽詰るより、やらされるよりも、好きな事は好きなように、好きな時にしたい。
願わくば、時よ、穏やかに・・